北海道大学などの研究グループは、絶滅が危惧される魚類「イトウ(学名:Parahucho perryi)」の生息域について解明した。同種は、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおいて「絶滅寸前(CR)」に分類されており、川の上流から河口・沿岸域までを広く生活するため、網羅的な調査は難しいとされていた。今回、イトウ特有のDNA配列を増幅する手法を確立し、北海道全120河川で採水(2015~2018)したサンプルの環境DNA分析を行った。また、地理情報システム(GIS)を組合せた解析から、イトウの生息する河川の特徴を探った。その結果、これまでイトウが未記録の2河川を含む7河川で、環境DNAが検出された。7河川は道内にまばらに分布していたが、DNA検出量が道北・宗谷地方と道東・釧路地方に大きく偏っていることから、他の生息域の個体群は絶滅の危機にあると示唆された。また、GISを組合せることで、イトウが流域地形の起伏が緩やかで、湿地やラグーンがある河川を好むことなどを明らかにしたという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 北海道大学 新着情報 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 北大など、幻の魚「イトウ」が好む水系エリアや地形を解明 |
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日付1 |
刊行日: 2020/11/06 |
要約 | 北海道大学などの研究グループは、絶滅が危惧される魚類「イトウ(学名:Parahucho perryi)」の生息域について解明した。同種は、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおいて「絶滅寸前(CR)」に分類されており、川の上流から河口・沿岸域までを広く生活するため、網羅的な調査は難しいとされていた。今回、イトウ特有のDNA配列を増幅する手法を確立し、北海道全120河川で採水(2015~2018)したサンプルの環境DNA分析を行った。また、地理情報システム(GIS)を組合せた解析から、イトウの生息する河川の特徴を探った。その結果、これまでイトウが未記録の2河川を含む7河川で、環境DNAが検出された。7河川は道内にまばらに分布していたが、DNA検出量が道北・宗谷地方と道東・釧路地方に大きく偏っていることから、他の生息域の個体群は絶滅の危機にあると示唆された。また、GISを組合せることで、イトウが流域地形の起伏が緩やかで、湿地やラグーンがある河川を好むことなどを明らかにしたという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】北海道大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】北海道大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】パシフィックコンサルタンツ(株) 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】パシフィックコンサルタンツ(株) 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 絶滅寸前、北海道、地理情報システム、GIS、湿地、北海道大学、イトウ、環境DNA、ラグーン、Parahucho perryi |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 107432 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2020/11/11 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=30653 |
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