中国科学院、エアロゾルの影響を組み込んだ新しい気候モデルを実装

中国科学院(CAS)大気物理学研究所(IAP)は、日本の国立環境研究所、九州大学、宇宙航空研究開発機構(JAXA)との長期的な協力により、「SPRINTARS」と呼ばれるエアロゾルモジュールを中国が独自に開発した全球気候モデル「CAS FGOALS-f3」に組み込んだ。従来のバージョンではエアロゾルの循環過程や、雲・降水・放射との動的相互作用を表現することができなかったが、CAS FGOALS-f3では、炭素系エアロゾル、塵埃、硫酸塩、海塩を含む複数のエアロゾル成分のライフサイクルをシミュレートできるようになった。モデルのシミュレーション結果を地上および複数の衛星観測結果と比較した結果、この新しい結合モデルは全球エアロゾルの質量濃度の空間分布と、関連する光学特性を合理的に再現できることを確認した。同結合モデルは、エアロゾルが気候や環境に与える影響を推定する際に生じる不確実性を軽減し、エアロゾルによる影響を理解するための重要なツールとなる。

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