岡山大学と(公財)高輝度光化学研究センターの研究グループは、室温・大気中に存在する安定で不活性なCO2に対し、極めて高い吸着特性を示す物質を調製することに成功したと発表した。工場の排ガスに含まれている高圧CO2については、高温での反応を利用した回収法などが有効と考えられているが、高温での回収には問題点も多い。一方、低圧CO2の回収において有望視されている材料は試料調製が高額で、低圧領域(400~5,000 ppm)における性能などが課題となっていた。同研究グループは、工業的に利用されているA型ゼオライト(以下「LTA」)が室温・低分圧領域で発揮するCO2吸着現象を8年ほど前に見出していたが、吸着挙動の詳細は未解明であった。今回、新たなLTA試料を調製し、大型放射光施設(SPring-8)を利用し、遠赤外線吸収スペクトル測定、計算化学法を組み合わせ、解析したところ、同試料が室温・低分圧領域でCO2を選択的に吸着し、150℃程度での真空排気により再生可能であり、大気を模擬した混合気体からCO2を選択的に分離できることが実証された。脱炭素社会をめざしたDirect Air Capture(DAC)への適用が期待できるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 岡山大学 プレスリリース 【オンライン情報源2】 SPring-8 プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 岡山大など、大気中のCO2を直接吸着し得る物質を具現化 |
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日付1 |
刊行日: 2021/03/18 |
要約 | 岡山大学と(公財)高輝度光化学研究センターの研究グループは、室温・大気中に存在する安定で不活性なCO2に対し、極めて高い吸着特性を示す物質を調製することに成功したと発表した。工場の排ガスに含まれている高圧CO2については、高温での反応を利用した回収法などが有効と考えられているが、高温での回収には問題点も多い。一方、低圧CO2の回収において有望視されている材料は試料調製が高額で、低圧領域(400~5,000 ppm)における性能などが課題となっていた。同研究グループは、工業的に利用されているA型ゼオライト(以下「LTA」)が室温・低分圧領域で発揮するCO2吸着現象を8年ほど前に見出していたが、吸着挙動の詳細は未解明であった。今回、新たなLTA試料を調製し、大型放射光施設(SPring-8)を利用し、遠赤外線吸収スペクトル測定、計算化学法を組み合わせ、解析したところ、同試料が室温・低分圧領域でCO2を選択的に吸着し、150℃程度での真空排気により再生可能であり、大気を模擬した混合気体からCO2を選択的に分離できることが実証された。脱炭素社会をめざしたDirect Air Capture(DAC)への適用が期待できるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】岡山大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】岡山大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】(公財)高輝度光化学研究センター 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】(公財)高輝度光化学研究センター 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | Direct Air Capture、SPring-8、吸着、ゼオライト、大型放射光施設、岡山大学、脱炭素社会、低圧CO2、遠赤外線吸収スペクトル測定、計算化学法 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 108616 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/03/25 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=31447 |
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