東京大学を中心とする研究グループは、光合成反応でCO2固定を担っている酵素「ルビスコ」と、その活性化に寄与している酵素「ルビスコアクチベース(以下「RCA」)」を同時に導入した植物体(以下「二重形質転換体」)を作出し、高温に曝されても光合成能力と生産性が向上できることに実証した。同大学は、作物の環境応答の仕組みや光合成をベースとする物質生産能力の強化に関する研究などに取り組んでいる。今回、温暖化に伴う作物生産性の低下や、高温耐性作物の開発加速を世界的な課題ととらえ、イネに「イネ由来のルビスコ遺伝子」と高温適性を有するトウモロコシのRCA遺伝子(Yamori et al., 2014)を同時に導入することで、ルビスコの不活性化とRCAの失活を回避する手法をデザインした。異なる温度環境(25℃/40℃)の下で二重形質転換体の播種、栽培(10週間)を行い、ルビスコ活性化率および光合成速度を測定した結果、植物体重量を約26%増加(「野生株」比)させることに成功した。バイオマス生産量の確保や、大気中CO2濃度の削減等への貢献が期待できるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部 研究成果 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 東大など、高温に曝されても光合成能力が衰えない植物体を創出 |
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日付1 |
刊行日: 2021/04/28 |
要約 | 東京大学を中心とする研究グループは、光合成反応でCO2固定を担っている酵素「ルビスコ」と、その活性化に寄与している酵素「ルビスコアクチベース(以下「RCA」)」を同時に導入した植物体(以下「二重形質転換体」)を作出し、高温に曝されても光合成能力と生産性が向上できることに実証した。同大学は、作物の環境応答の仕組みや光合成をベースとする物質生産能力の強化に関する研究などに取り組んでいる。今回、温暖化に伴う作物生産性の低下や、高温耐性作物の開発加速を世界的な課題ととらえ、イネに「イネ由来のルビスコ遺伝子」と高温適性を有するトウモロコシのRCA遺伝子(Yamori et al., 2014)を同時に導入することで、ルビスコの不活性化とRCAの失活を回避する手法をデザインした。異なる温度環境(25℃/40℃)の下で二重形質転換体の播種、栽培(10週間)を行い、ルビスコ活性化率および光合成速度を測定した結果、植物体重量を約26%増加(「野生株」比)させることに成功した。バイオマス生産量の確保や、大気中CO2濃度の削減等への貢献が期待できるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
地球環境 環境総合 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | バイオマス生産量、イネ、CO2固定、光合成速度、ルビスコアクチベース、二重形質転換体、環境応答、物質生産能力、高温耐性作物、ルビスコ活性化率 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 108975 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/05/06 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=31726 |
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