北陸先端科学技術大学院大学は、動物の胃液から分泌されるタンパク質分解酵素「ペプシン」で分解する植物由来ナイロン樹脂(以下「バイオナイロン」)を開発した。高分子材料に再生可能な原料を使用すると製造コストが増大し、「熱的力学的性能」が低下すると考えられている。同大学は、生分解性プラスチック開発の現状を踏まえ、麹菌などが糖を変換して生産する「イタコン酸」などを主原料とし、ナイロンの耐熱性を増強し、ポリエステルにはない優位性を引き出す合成手法を考案した。バイオナイロンの代表的な作製プロセスは、イタコン酸とアミノ酸の一種「ロイシン」を一般的なナイロン原料と反応させて、得られたナイロン塩を真空乾燥した後に、激しく撹拌してバルク重合し、形成された中間物質を疎水性ポリマー(DMF溶媒)に溶解、再沈殿させて精製する流れとなっている。ガラス転移温度は100℃、力学強度は85MPaを超えており、ペプシンの存在下で崩壊し分子量が低下することが確認された。海棲哺乳類に配慮した漁具・漁網への応用などを目指すという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 北陸先端科学技術大学院大学 プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 北陸先端大、消化分解性を示す植物由来ナイロンを開発 |
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日付1 |
刊行日: 2021/05/10 |
要約 | 北陸先端科学技術大学院大学は、動物の胃液から分泌されるタンパク質分解酵素「ペプシン」で分解する植物由来ナイロン樹脂(以下「バイオナイロン」)を開発した。高分子材料に再生可能な原料を使用すると製造コストが増大し、「熱的力学的性能」が低下すると考えられている。同大学は、生分解性プラスチック開発の現状を踏まえ、麹菌などが糖を変換して生産する「イタコン酸」などを主原料とし、ナイロンの耐熱性を増強し、ポリエステルにはない優位性を引き出す合成手法を考案した。バイオナイロンの代表的な作製プロセスは、イタコン酸とアミノ酸の一種「ロイシン」を一般的なナイロン原料と反応させて、得られたナイロン塩を真空乾燥した後に、激しく撹拌してバルク重合し、形成された中間物質を疎水性ポリマー(DMF溶媒)に溶解、再沈殿させて精製する流れとなっている。ガラス転移温度は100℃、力学強度は85MPaを超えており、ペプシンの存在下で崩壊し分子量が低下することが確認された。海棲哺乳類に配慮した漁具・漁網への応用などを目指すという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】北陸先端科学技術大学院大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】北陸先端科学技術大学院大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
自然環境 環境総合 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | イタコン酸、ロイシン、ガラス転移温度、力学強度、生分解性プラスチック、海棲哺乳類、ペプシン、バイオナイロン、高分子材料、熱的力学的性能 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 109166 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/05/24 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=31846 |
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