北海道大学、九州大学、NPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所、総合地球環境学研究所ほか海外2大学からなる研究グループは、アラビア海の「湧昇流」が弱まっていると発表した。「アラビア海(インド洋北西部)」は、地球規模の海水大循環(熱・栄養塩配分)において、大西洋の高緯度海域で生まれた冷たく塩分の濃い海水が、沈み込み、表層に湧き上がる海域と接している。同研究グループは、アラビア海周辺で採取した造礁性サンゴ群(化石)から古気候記録の復元する手法を用いて、同海域の湧昇流に対する温暖化の影響解明に接近した。詳細な測定・分析を行った結果、化石の生息年代は西暦1167〜1967年と同定され、湧昇流が発生する季節に塩分の低下が記録されていることが確認された。また、化石と現生サンゴの「塩分の低下幅」を比較検証したところ、過去1,000年間に比べ、近年の低下幅が小さい(湧昇流が弱い)ことが分かった。湧昇流の弱化傾向は、インド洋の急激な温暖化とインド亜大陸の緩やかな温暖化に起因すると見ている。
情報源 |
【オンライン情報源1】 北海道大学 TOPICS 【オンライン情報源2】 九州大学 NEWS 【オンライン情報源3】 NPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所 プレスリリース 【オンライン情報源4】 総合地球環境学研究所 リリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 北大と九大など、アラビア海「湧昇流」の弱化傾向を解明 |
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日付1 |
刊行日: 2021/05/26 |
要約 | 北海道大学、九州大学、NPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所、総合地球環境学研究所ほか海外2大学からなる研究グループは、アラビア海の「湧昇流」が弱まっていると発表した。「アラビア海(インド洋北西部)」は、地球規模の海水大循環(熱・栄養塩配分)において、大西洋の高緯度海域で生まれた冷たく塩分の濃い海水が、沈み込み、表層に湧き上がる海域と接している。同研究グループは、アラビア海周辺で採取した造礁性サンゴ群(化石)から古気候記録の復元する手法を用いて、同海域の湧昇流に対する温暖化の影響解明に接近した。詳細な測定・分析を行った結果、化石の生息年代は西暦1167〜1967年と同定され、湧昇流が発生する季節に塩分の低下が記録されていることが確認された。また、化石と現生サンゴの「塩分の低下幅」を比較検証したところ、過去1,000年間に比べ、近年の低下幅が小さい(湧昇流が弱い)ことが分かった。湧昇流の弱化傾向は、インド洋の急激な温暖化とインド亜大陸の緩やかな温暖化に起因すると見ている。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
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分野 |
地球環境 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 塩分の低下幅、栄養塩、温暖化、熱、インド洋、アラビア海、海水大循環、造礁性サンゴ、古気候記録、現生サンゴ |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 109214 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/05/27 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=31895 |
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