国立環境研究所と気象庁気象研究所の研究グループは、東南アジア島嶼部(インドネシア、マレーシア等)で2015年9~10年に発生した大規模火災起源のCO2放出量を正確に見積もることに成功した。近年、エルニーニョ現象の発生に伴う異常気象、深刻な干ばつが多発しているが、大陸部に比べて観測地点が少ないことから、島嶼部の火災起源CO2放出量評価の精度向上が求められていた。同研究グループは、日本航空(株)などと共に、2005年から航空機による大気CO2濃度の高頻度観測プロジェクト「CONTRAIL」を実施しており、国立環境研究所は、トヨフジ海運(株)が運航する貨物船を用いた広域観測に取り組んでいる。今回、航空機と貨物船の現場観測データ、NICAMと呼ばれる大気シミュレーションモデルに基づき、CO2濃度の連続記録データからCO2放出量を「逆解析」した結果、推定精度の検証とCO2放出量の正確な推定が可能となった。同地には炭素に富み、不完全燃焼を起こしやすい「泥炭」が広く分布しており、CO2のシミュレーション結果と貨物船で観測している「CO」の実データを照合することで、この手法の精度が裏付けられた。当時のCO2放出量は、本邦の年間放出量に匹敵する273 TgCと見積もられている。
情報源 |
【オンライン情報源1】 国立環境研究所 報道発表 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 国環研など、東南アジア島嶼部の森林火災に伴うCO2放出量を高精度推定 |
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日付1 |
刊行日: 2021/07/15 |
要約 | 国立環境研究所と気象庁気象研究所の研究グループは、東南アジア島嶼部(インドネシア、マレーシア等)で2015年9~10年に発生した大規模火災起源のCO2放出量を正確に見積もることに成功した。近年、エルニーニョ現象の発生に伴う異常気象、深刻な干ばつが多発しているが、大陸部に比べて観測地点が少ないことから、島嶼部の火災起源CO2放出量評価の精度向上が求められていた。同研究グループは、日本航空(株)などと共に、2005年から航空機による大気CO2濃度の高頻度観測プロジェクト「CONTRAIL」を実施しており、国立環境研究所は、トヨフジ海運(株)が運航する貨物船を用いた広域観測に取り組んでいる。今回、航空機と貨物船の現場観測データ、NICAMと呼ばれる大気シミュレーションモデルに基づき、CO2濃度の連続記録データからCO2放出量を「逆解析」した結果、推定精度の検証とCO2放出量の正確な推定が可能となった。同地には炭素に富み、不完全燃焼を起こしやすい「泥炭」が広く分布しており、CO2のシミュレーション結果と貨物船で観測している「CO」の実データを照合することで、この手法の精度が裏付けられた。当時のCO2放出量は、本邦の年間放出量に匹敵する273 TgCと見積もられている。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】国立環境研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】国立環境研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】気象庁気象研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】気象庁気象研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 逆解析、日本航空、エルニーニョ現象、泥炭、CO、CONTRAIL、NICAM、CO2放出量、トヨフジ海運、大気シミュレーションモデル |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 109695 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/07/16 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=32187 |
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