(国研)農業・食品産業技術総合研究機構は、気候変動適応計画の基礎情報となる「水稲」の新たな将来予測結果を公表した。同機構は過去10年以上にわたり、栽培管理データと気象データから水稲の発育過程や玄米収量を予測するモデルを構築し、気候シナリオを入力した評価結果を発信してきた。これまでのモデルは高CO2環境での光合成の促進による増収効果と、高温障害の多発や冷害の減少など気温による影響とを、それぞれ独立に扱っていた。今回、高CO2濃度下を模擬した屋外栽培実験(実験場所:岩手県・茨城県)を通じて明らかになった、気温が高くなるにつれてCO2濃度上昇による増収効果は小さくなること、またCO2濃度の上昇により、同じ温度帯でも白未熟粒の発生がより多くなる効果をそれぞれ導入した最新のモデルを構築した。その最新モデルによる推定の結果、「相対収量(1981-2000年平均値比)」は、増収効果が気温上昇により相殺されることにより、一旦、増加傾向を示すものの、今世紀半ばには2000年頃と同水準まで低下すること、および品質の指標である「白未熟粒率」は今世紀半ばには約20%にまで増加するなど、高温耐性品種の導入や移植日の移動などの適応策を行わない場合には、気候変動の影響は早期に深刻化することが示された。
情報源 |
【オンライン情報源1】 (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 農研機構、気候変動がコメ生産におよぼす影響を再評価 |
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日付1 |
刊行日: 2021/07/19 |
要約 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構は、気候変動適応計画の基礎情報となる「水稲」の新たな将来予測結果を公表した。同機構は過去10年以上にわたり、栽培管理データと気象データから水稲の発育過程や玄米収量を予測するモデルを構築し、気候シナリオを入力した評価結果を発信してきた。これまでのモデルは高CO2環境での光合成の促進による増収効果と、高温障害の多発や冷害の減少など気温による影響とを、それぞれ独立に扱っていた。今回、高CO2濃度下を模擬した屋外栽培実験(実験場所:岩手県・茨城県)を通じて明らかになった、気温が高くなるにつれてCO2濃度上昇による増収効果は小さくなること、またCO2濃度の上昇により、同じ温度帯でも白未熟粒の発生がより多くなる効果をそれぞれ導入した最新のモデルを構築した。その最新モデルによる推定の結果、「相対収量(1981-2000年平均値比)」は、増収効果が気温上昇により相殺されることにより、一旦、増加傾向を示すものの、今世紀半ばには2000年頃と同水準まで低下すること、および品質の指標である「白未熟粒率」は今世紀半ばには約20%にまで増加するなど、高温耐性品種の導入や移植日の移動などの適応策を行わない場合には、気候変動の影響は早期に深刻化することが示された。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】(国研)農業・食品産業技術総合研究機構 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】(国研)農業・食品産業技術総合研究機構 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 白未熟粒率、水稲、適応策、高温障害、CO2濃度、気候変動適応計画、気候シナリオ、高温耐性品種、屋外栽培実験、相対収量 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 109758 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/07/28 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=32224 |
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