(国研)農業・食品産業技術総合研究機構と龍谷大学は、イネと鉱物が相まって農地に分解しにくい炭素が形成され、蓄積されるメカニズムを解明した。農地土壌に炭素を長期間蓄積する技術の確立が希求されている。両者は、アルミニウム等と結合した炭素が分解・放出されにくいことに着目し、研究用の水田で通算11年間にわたり、カリウム施肥を抑制した条件の下で多収イネ品種の栽培し、カリウム・ケイ酸・アルミニウム等の動態を調査した。その結果、アルミニウムと結合した炭素が10a当たり平均69.4 kgC/年蓄積したことが確認され、イネが供給した量を上回るカリウムとケイ酸を吸収していたことが明らかになった。カリウム等は土壌中の鉱物に由来すると考えられたため、イネの根と鉱物を用いた実験を行ったところ、イネの根が鉱物と接触することでカリウム等を溶出することが明らかになった。これらの知見はイネのカリウムの吸収が鉱物の風化を促進した結果、土壌中にアルミニウムと結合した難分解性の炭素が蓄積したことを示している。
情報源 |
【オンライン情報源1】 (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 プレスリリース 【オンライン情報源2】 龍谷大学 プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 農研機構など、農地で難分解性炭素が形成・蓄積されるメカニズムを解明 |
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日付1 |
刊行日: 2021/07/20 |
要約 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構と龍谷大学は、イネと鉱物が相まって農地に分解しにくい炭素が形成され、蓄積されるメカニズムを解明した。農地土壌に炭素を長期間蓄積する技術の確立が希求されている。両者は、アルミニウム等と結合した炭素が分解・放出されにくいことに着目し、研究用の水田で通算11年間にわたり、カリウム施肥を抑制した条件の下で多収イネ品種の栽培し、カリウム・ケイ酸・アルミニウム等の動態を調査した。その結果、アルミニウムと結合した炭素が10a当たり平均69.4 kgC/年蓄積したことが確認され、イネが供給した量を上回るカリウムとケイ酸を吸収していたことが明らかになった。カリウム等は土壌中の鉱物に由来すると考えられたため、イネの根と鉱物を用いた実験を行ったところ、イネの根が鉱物と接触することでカリウム等を溶出することが明らかになった。これらの知見はイネのカリウムの吸収が鉱物の風化を促進した結果、土壌中にアルミニウムと結合した難分解性の炭素が蓄積したことを示している。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】(国研)農業・食品産業技術総合研究機構 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】(国研)農業・食品産業技術総合研究機構 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】龍谷大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】龍谷大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
水・土壌環境 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | カリウム施肥、水田、イネ、アルミニウム、鉱物、カリウム、ケイ酸、風化、難分解性炭素、農地土壌 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 109759 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/07/28 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=32225 |
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