国立環境研究所、北海道大学および海洋研究開発機構は、大雪山の永久凍土が消失、もしくは大幅に減少するという評価結果を発表した。北半球には陸域の25%を占める永久凍土帯が広がっている。表層はコケなどの有機物で覆われており、大規模な融解の進行によるGHGの大量放出が懸念されている。一方、温暖な日本において永久凍土が見られる場所は限られており、標高の高い富士山や日本アルプスの立山、そして緯度の高い大雪山の山頂部で永久凍土帯の存在が確認されている。今回、国立環境研究所等は、永久凍土に着目した温暖化影響調査や分布予測モデルの開発、大雪山の永久凍土帯に関する知見を活かして、同地の「永久凍土を維持する気温環境(以下「永久凍土環境」)」の現状評価と将来予測を行った。その結果、現在は150 km2程度と推定される永久凍土環境は、成り行きシナリオでは2070年頃に完全消失し、2℃安定化シナリオでも2100年時点で1/10程度(2000年代比)に減少することが明らかになった。永久凍土環境の劣化は、斜面の不安化や生態系の変化を引き起こす可能性がある。山岳環境の変化を正確に監視すると同時に、自然資源の保護等にかかる適応策の立案が一層重要になるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 国立環境研究所 報道発表 【オンライン情報源2】 北海道大学 研究発表 【オンライン情報源3】 海洋研究開発機構 プレスリリース |
---|---|
配布形式1 |
【交換形式名称】HTML,PDF 【版】不明 |
タイトル | 国環研など、温暖化に伴う永久凍土の存在しにくさを予測 |
---|---|
日付1 |
刊行日: 2021/07/30 |
要約 | 国立環境研究所、北海道大学および海洋研究開発機構は、大雪山の永久凍土が消失、もしくは大幅に減少するという評価結果を発表した。北半球には陸域の25%を占める永久凍土帯が広がっている。表層はコケなどの有機物で覆われており、大規模な融解の進行によるGHGの大量放出が懸念されている。一方、温暖な日本において永久凍土が見られる場所は限られており、標高の高い富士山や日本アルプスの立山、そして緯度の高い大雪山の山頂部で永久凍土帯の存在が確認されている。今回、国立環境研究所等は、永久凍土に着目した温暖化影響調査や分布予測モデルの開発、大雪山の永久凍土帯に関する知見を活かして、同地の「永久凍土を維持する気温環境(以下「永久凍土環境」)」の現状評価と将来予測を行った。その結果、現在は150 km2程度と推定される永久凍土環境は、成り行きシナリオでは2070年頃に完全消失し、2℃安定化シナリオでも2100年時点で1/10程度(2000年代比)に減少することが明らかになった。永久凍土環境の劣化は、斜面の不安化や生態系の変化を引き起こす可能性がある。山岳環境の変化を正確に監視すると同時に、自然資源の保護等にかかる適応策の立案が一層重要になるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】国立環境研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】国立環境研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】北海道大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】北海道大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)3 |
【組織名】海洋研究開発機構 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】海洋研究開発機構 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 山岳環境、生態系、適応策、自然資源、永久凍土、大雪山、永久凍土帯、永久凍土環境、成り行きシナリオ、2℃安定化シナリオ |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 109826 |
---|---|
言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/08/03 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=32257 |
---|