筑波大学、気象庁気象研究所およびノースカロライナ大学からなる研究チームは、あたかも巨大な川のように、熱帯の水蒸気が組織的に中緯度地域に流れ込む現象「大気の川(AR: Atmospheric River)」の将来影響を予測した。近年、世界の中緯度地域ではARがしばしば観測されており、日本でもARを伴う記録的な豪雨が頻繁に発生している(例:平成30年7月豪雨、令和2年7月豪雨等)。こうした極端気象は、地球温暖化に伴うARの水蒸気輸送の強化を通じて増していくと考えられている。しかし、東アジア(中国、朝鮮半島、日本)におけるAR発生メカニズムや、「極端な降雨」に対するARの影響の程度は十分検証されていなかった。同研究チームは、ARを水蒸気フラックスと発生領域の長さ(1,500 km以上)によって定義し、大気大循環モデルを用いた大規模アンサンブル実験「d4PDF」を実施した。多量のシミュレーションを行った結果、温暖化時に東アジアでは「経験したことのない豪雨」が増え、それらの大部分がARを伴う豪雨イベントであることが明らかになった。また、また、特に台風の上陸が少ない春季に、ARによる豪雨が顕著に増加するおそれがあることも分かった。東アジアに限らず、世界の中緯度地域で起こりうる現象であると指摘している。ARの活動とそれによる豪雨の特性について理解を深めることで、激甚化する災害への対策に貢献できる、と述べている。
情報源 |
【オンライン情報源1】 筑波大学 TSUKUBA JOURNAL |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 筑波大など、「大気の川」の将来影響を解明 |
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日付1 |
刊行日: 2022/01/18 |
要約 | 筑波大学、気象庁気象研究所およびノースカロライナ大学からなる研究チームは、あたかも巨大な川のように、熱帯の水蒸気が組織的に中緯度地域に流れ込む現象「大気の川(AR: Atmospheric River)」の将来影響を予測した。近年、世界の中緯度地域ではARがしばしば観測されており、日本でもARを伴う記録的な豪雨が頻繁に発生している(例:平成30年7月豪雨、令和2年7月豪雨等)。こうした極端気象は、地球温暖化に伴うARの水蒸気輸送の強化を通じて増していくと考えられている。しかし、東アジア(中国、朝鮮半島、日本)におけるAR発生メカニズムや、「極端な降雨」に対するARの影響の程度は十分検証されていなかった。同研究チームは、ARを水蒸気フラックスと発生領域の長さ(1,500 km以上)によって定義し、大気大循環モデルを用いた大規模アンサンブル実験「d4PDF」を実施した。多量のシミュレーションを行った結果、温暖化時に東アジアでは「経験したことのない豪雨」が増え、それらの大部分がARを伴う豪雨イベントであることが明らかになった。また、また、特に台風の上陸が少ない春季に、ARによる豪雨が顕著に増加するおそれがあることも分かった。東アジアに限らず、世界の中緯度地域で起こりうる現象であると指摘している。ARの活動とそれによる豪雨の特性について理解を深めることで、激甚化する災害への対策に貢献できる、と述べている。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】筑波大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】筑波大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】気象庁気象研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】気象庁気象研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
地球環境 大気環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 豪雨イベント、地球温暖化、東アジア、熱帯、大気大循環モデル、d4PDF、中緯度地域、大気の川、Atmospheric River、水蒸気輸送 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 111353 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2022/01/20 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=33125 |
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