長浜バイオ大学と滋賀県立琵琶湖博物館(以下「びわ博」)は、希少淡水魚の飼育水から完全なミトコンドリアDNA(mtDNA)を取得することに成功した。絶滅危惧種の保全に向けて、行政の保護増殖事業や市民レベルの調査・保全活動などが進められている。両者は、淀川水系に分布するタナゴの仲間「イタセンパラ(学名:<i>Acheilognathus longipinnis</i>)」に着目した。同種は、環境省レッドリスト2020において絶滅危惧IA類に指定されている。生きた個体はもちろん、組織標本を用いた研究であっても法的な制限もあることから、効率的な生物調査法として定着しつつある環境DNA(eDNA)分析に基づくゲノム情報の間接的な取得を試みた。びわ博の保護増殖センターに設置されているイタセンパラ水槽の飼育水からeDNAを抽出し、さらにPCR法によって重複するmtDNAを増幅するといった手順を実行した結果、塩基対が16,772 bp(base pair)におよぶ長いDNA配列を決定することができた。得られたmtDNAには多細胞動物に見られる37個の基本的な遺伝子が含まれており、既往報告の部分mtDNA配列と完全に同じであることが確認されている。今回の成果は、日頃から保護増殖・系統保存に取り組む博物館に新たな研究リソースを提供するものであり、生体にダメージを与えない(非侵襲的な)eDNA分析の応用可能性や新たな展開方向を示唆するものであるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 長浜バイオ大学 最新の研究成果 【オンライン情報源2】 滋賀県立琵琶湖博物館 びわ博ニュース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | バイオ大など、飼育水から希少種のミトコンドリアDNAを完全取得 |
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日付1 |
刊行日: 2022/03/04 |
要約 | 長浜バイオ大学と滋賀県立琵琶湖博物館(以下「びわ博」)は、希少淡水魚の飼育水から完全なミトコンドリアDNA(mtDNA)を取得することに成功した。絶滅危惧種の保全に向けて、行政の保護増殖事業や市民レベルの調査・保全活動などが進められている。両者は、淀川水系に分布するタナゴの仲間「イタセンパラ(学名:<i>Acheilognathus longipinnis</i>)」に着目した。同種は、環境省レッドリスト2020において絶滅危惧IA類に指定されている。生きた個体はもちろん、組織標本を用いた研究であっても法的な制限もあることから、効率的な生物調査法として定着しつつある環境DNA(eDNA)分析に基づくゲノム情報の間接的な取得を試みた。びわ博の保護増殖センターに設置されているイタセンパラ水槽の飼育水からeDNAを抽出し、さらにPCR法によって重複するmtDNAを増幅するといった手順を実行した結果、塩基対が16,772 bp(base pair)におよぶ長いDNA配列を決定することができた。得られたmtDNAには多細胞動物に見られる37個の基本的な遺伝子が含まれており、既往報告の部分mtDNA配列と完全に同じであることが確認されている。今回の成果は、日頃から保護増殖・系統保存に取り組む博物館に新たな研究リソースを提供するものであり、生体にダメージを与えない(非侵襲的な)eDNA分析の応用可能性や新たな展開方向を示唆するものであるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】長浜バイオ大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】長浜バイオ大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】滋賀県立琵琶湖博物館 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】滋賀県立琵琶湖博物館 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 研究リソース、絶滅危惧種、環境DNA、保護増殖事業、ミトコンドリアDNA、イタセンパラ、びわ博、淀川水系、環境省レッドリスト2020、PCR法 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 111700 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2022/03/08 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=33346 |
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