中国科学院(CAS)の研究チームは、極度に劣化した草地での再植生化が、永久凍土の安定性を大幅に改善できるとの研究結果を発表した。過去数十年の間に、約90%の高山草原は気候温暖化や過度な放牧により著しく劣化し、広範囲な永久凍土の劣化を引き起こしている。自然の草の播種による再植生化は、現在、青海チベット高原で極度に劣化した草地を復元するため、効果的で広く用いられている方法である。同研究チームは2017~2020年、同高原の永久凍土地帯で極度に劣化した草地と、再植生化した草地を比較・分析した。その結果、再植生化により完全凍結段階の開始が17日早まり、完全融解段階の開始が18日遅れ、完全凍結期間が47日と大幅に延長した一方、融解期間は大幅に短縮、活動層の厚さは著しく減少したことなどが判明した。同研究は、極度に劣化した草地における永久凍土保全の技術開発に対するデータと科学的実証を提供し、気候温暖化の状況下における高山草地生態系のサービス機能の安定化と強化を実現するものである。
情報源 |
【オンライン情報源1】 中国科学院(CAS) ニュース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 中国科学院、再植生化が永久凍土を安定させるとの研究結果を発表 |
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日付1 |
刊行日: 2023/02/03 |
要約 | 中国科学院(CAS)の研究チームは、極度に劣化した草地での再植生化が、永久凍土の安定性を大幅に改善できるとの研究結果を発表した。過去数十年の間に、約90%の高山草原は気候温暖化や過度な放牧により著しく劣化し、広範囲な永久凍土の劣化を引き起こしている。自然の草の播種による再植生化は、現在、青海チベット高原で極度に劣化した草地を復元するため、効果的で広く用いられている方法である。同研究チームは2017~2020年、同高原の永久凍土地帯で極度に劣化した草地と、再植生化した草地を比較・分析した。その結果、再植生化により完全凍結段階の開始が17日早まり、完全融解段階の開始が18日遅れ、完全凍結期間が47日と大幅に延長した一方、融解期間は大幅に短縮、活動層の厚さは著しく減少したことなどが判明した。同研究は、極度に劣化した草地における永久凍土保全の技術開発に対するデータと科学的実証を提供し、気候温暖化の状況下における高山草地生態系のサービス機能の安定化と強化を実現するものである。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】中国科学院(CAS) 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】中国科学院(CAS) 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
水・土壌環境 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:海外ニュース |
場所 | アジア:中国 |
キーワード | 高山草地生態系、地球温暖化、中国科学院、放牧、永久凍土、草地、高山草原、青海チベット高原、完全融解段階、完全凍結期間 |
言語1 | 中国語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 115264 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 海外ニュース |
日付 | 2023/02/14 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
海外ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/fnews/detail.php?i=35138 |
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