秋田県立大学と産業技術総合研究所の共同研究グループはマンガン(Mn)酸化細菌を用いた坑廃水処理システムの現地試験に成功した。休廃止鉱山の坑廃水には有害金属が含まれ、中和剤での処理が一般的だが、薬剤やエネルギーの多投による環境負荷が懸念されている。本研究では坑廃水に含まれるMnをMn酸化細菌が不溶化するプロセスに着目している。同研究グループは、Mn酸化細菌を用いた坑廃水処理システムを考案し、パイロットスケールでの実証試験を行った。有機物を供給せずに12時間処理を行った結果、20 mg/LのMn(II)イオンを98%以上除去することに成功した。さらにMn酸化細菌の遺伝子を解析したところ、金属から電子を取り込みながら、エネルギー代謝や炭酸固定を行う細菌群が優占する状態に遷移することが判明した。低環境負荷かつ低コストな坑廃水処理技術の構築が期待される。
情報源 |
【オンライン情報源1】 産総研 ニュース 【オンライン情報源2】 秋田県立大学 研究成果 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 秋田県立大と産総研、微生物を活用した鉱山廃水処理システムを開発 |
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日付1 |
刊行日: 2024/07/03 |
要約 | 秋田県立大学と産業技術総合研究所の共同研究グループはマンガン(Mn)酸化細菌を用いた坑廃水処理システムの現地試験に成功した。休廃止鉱山の坑廃水には有害金属が含まれ、中和剤での処理が一般的だが、薬剤やエネルギーの多投による環境負荷が懸念されている。本研究では坑廃水に含まれるMnをMn酸化細菌が不溶化するプロセスに着目している。同研究グループは、Mn酸化細菌を用いた坑廃水処理システムを考案し、パイロットスケールでの実証試験を行った。有機物を供給せずに12時間処理を行った結果、20 mg/LのMn(II)イオンを98%以上除去することに成功した。さらにMn酸化細菌の遺伝子を解析したところ、金属から電子を取り込みながら、エネルギー代謝や炭酸固定を行う細菌群が優占する状態に遷移することが判明した。低環境負荷かつ低コストな坑廃水処理技術の構築が期待される。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】産業技術総合研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】産業技術総合研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】秋田県立大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】秋田県立大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 環境総合 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | Zn(II)除去、産業技術総合研究所、秋田県立大学、パイロットスケール、自然浄化作用、鉱山廃水、Mn酸化細菌、坑廃水処理、有機物無供給、微生物生態系 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 120779 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2024/07/09 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=36777 |
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