名古屋大学宇宙地球環境研究所の相木秀則教授らの研究グループは、海洋内部の「遅い波動」に着目し、エルニーニョ/ラニーニャ現象に関わるエネルギー伝達の全体像を示すことに成功した。本研究は、貿易風や暖水塊の関与をもって説明する大気海洋相互作用論とは異なる、「波動エネルギー伝達論」の視座から行われたもので、海洋研究開発機構・気象庁気象研究所との共同研究の一環として行われた。──本研究では、独自の診断手法を用いて、これまで海面水温の偏差を用いて説明されてきたエルニーニョ現象やラニーニャ現象の仕組みを、海洋内部の遅い波動によるエネルギー輸送という新たな視点で捉えている。赤道上の風による波動生成の強さや波動の回り込みの強さを、それぞれ海面水温から見積もる経験式を構築し、強いエルニーニョ現象の際には、海洋内部の遅い波動が担うエネルギー輸送の強さが8ギガワット程度になることを解明している。──本成果を発展させることで、エルニーニョ現象やラニーニャ現象のメカニズムをより精緻に理解することが可能となり、気候予測の精度向上や今後の気候変動に対する適応策の策定に貢献することが期待される。
情報源 |
【オンライン情報源1】 名古屋大学 研究成果発信サイト |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | エルニーニョ現象の新解釈-名大ら、海洋内部の遅い波動で説明 |
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日付1 |
刊行日: 2025/01/28 |
要約 | 名古屋大学宇宙地球環境研究所の相木秀則教授らの研究グループは、海洋内部の「遅い波動」に着目し、エルニーニョ/ラニーニャ現象に関わるエネルギー伝達の全体像を示すことに成功した。本研究は、貿易風や暖水塊の関与をもって説明する大気海洋相互作用論とは異なる、「波動エネルギー伝達論」の視座から行われたもので、海洋研究開発機構・気象庁気象研究所との共同研究の一環として行われた。──本研究では、独自の診断手法を用いて、これまで海面水温の偏差を用いて説明されてきたエルニーニョ現象やラニーニャ現象の仕組みを、海洋内部の遅い波動によるエネルギー輸送という新たな視点で捉えている。赤道上の風による波動生成の強さや波動の回り込みの強さを、それぞれ海面水温から見積もる経験式を構築し、強いエルニーニョ現象の際には、海洋内部の遅い波動が担うエネルギー輸送の強さが8ギガワット程度になることを解明している。──本成果を発展させることで、エルニーニョ現象やラニーニャ現象のメカニズムをより精緻に理解することが可能となり、気候予測の精度向上や今後の気候変動に対する適応策の策定に貢献することが期待される。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】名古屋大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】名古屋大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】海洋研究開発機構 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】海洋研究開発機構 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)3 |
【組織名】気象庁気象研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】気象庁気象研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
大気環境 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 赤道上の風、気候予測、エルニーニョ現象、ラニーニャ現象、気候変動メカニズム、海面水温偏差、波動エネルギー伝達、海洋内部波動、エネルギー輸送、診断手法 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 122586 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2025/01/30 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=37498 |
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