弘前大ら、サヨリヤドリムシ幼生の宿主選択を水槽実験で再現

弘前大学と北海道教育大学は、魚類に寄生するウオノエ科等脚類の一種「サヨリヤドリムシ」について、感染期幼生(マンカ)が寄生先として特定の魚種を選択していることを実証した(掲載誌:Parasitology Internationa)。

本研究では、サヨリヤドリムシのマンカ幼生に対し、(1)サヨリとクロダイ、(2)サヨリとメジナ、(3)クロダイとメジナのみ、という三通りの宿主選択条件を設定し、水槽内で寄生行動を観察し、各条件下で幼生がどの魚に寄生するか、ならびに捕食の有無を記録した。

その結果、主要宿主であるサヨリと非主要宿主を同時に提示した条件では、寄生が確認されたほぼすべての試行でマンカはサヨリを宿主として選択した。一方、非主要宿主同士のみを提示した条件では寄生はほとんど起こらず、クロダイやメジナによるマンカの捕食が頻繁に確認された。サヨリによる捕食は観察されなかった。

これらの観察結果から、サヨリヤドリムシのマンカ幼生は利用可能な魚に無作為に寄生するのではなく、特定の魚種に寄生する行動を示すことが裏付けられた。

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