大阪府域におけるダイオキシン類など有害化学物質による水生生物への影響を把握するため,淡水カメの血清中ダイオキシン類を分析し,濃度レベルおよび組成の特徴について明らかにした。ダイオキシン類のカメ血清中濃度は,67~100pgTEQ/g-fatであり,一般のヒトの血液中濃度と比較してやや高いレベルで,ヒトと同様に2,3,7,8位塩素置換体以外の異性体はほとんど検出されなかった。 カメの血清中のPCDDs/PCDFsおよびCo-PCBs組成比については,水質および底質の影響を受けていることが示唆された。異なる点としては,水質および底質に比較して4~6塩素化物のPCDDs/PCDFsの割合が大きく,高塩素化物のOCDDの割合は小さかった。また,Co-PCBsの#77の割合が非常に小さかった。 ヒトの血液と比較すると,カメ血清中のOCDD濃度の割合は小さく,4~6塩素化物のPCDDs/PCDFsの割合が大きかった。血清中ダイオシン類濃度の生息環境における水質濃度に対する生物濃縮係数は,4~5塩素化物のPCDDs/PCDFsで,対数表示で2~3程度であり,高塩素化物では0~1と小さかったが,Co-PCBsでは2~4とやや高かった。
情報源 |
【オンライン情報源1】 環境展望台 全国環境研会誌 - JELA_3101020_2006.pdf 【オンライン情報源2】 環境展望台 全国環境研会誌 31巻1号 【オフライン情報源】 【媒体名称】 【備考】全国環境研会誌 31巻1号, 20, (2006) |
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配布形式1 |
【交換形式名称】PDF 【版】不明 |
ファイル識別子 | 56929 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 全国環境研会誌 |
日付 | 2015/02/12 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |