近年,ディーゼル車排出ガスによる大気汚染が問題となっており,福岡県においても交通量の多い道路からの自動車排出ガスについて周辺地域への影響評価を行った。まず,福岡県全体の交通量を整理し,交通量の多い道路および地域を特定し調査を行った。道路直近において自動車排出ガス由来の微粒子SPMと同様の挙動をすると考えられるガス状汚染物質のNOxについて,1時間ごとの実測値とNOx拡散シミュレーション計算値の比較を行った。その結果,相関係数r=0.6程度であり,NOxの濃度推移をおおむね再現し,道路からの距離減衰を把握することができた。次に,ハイボリウムエアサンブラーを用いて24時間SPMを採取し,SPMが高濃度であった日のサンプルについて各種含有成分を測定した。含有成分からケミカル・マスバランス(CMB)法を用いて,SPMに対する自動車排出ガスの寄与を推定した。その結果,計算の精度を表わす係数においてよい一致がみられ,道路近傍における自動車寄与は,SPMの高濃度時において23~26μg/m3(寄与率23~44%)と推定された。
情報源 |
【オンライン情報源1】 環境展望台 全国環境研会誌 - JELA_3004025_2005.pdf 【オンライン情報源2】 環境展望台 全国環境研会誌 30巻4号 【オフライン情報源】 【媒体名称】 【備考】全国環境研会誌 30巻4号, 25, (2005) |
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配布形式1 |
【交換形式名称】PDF 【版】不明 |
ファイル識別子 | 56939 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 全国環境研会誌 |
日付 | 2011/10/18 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |