[報文]ビスフェノールAの生分解途中で増大するエストロゲン活性

ビスフェノールA(BPA)の生分解過程におけるエストロゲン活性の変化を河川水から分離したBPA分解菌MO6株を用い,酵母ツーハイブリッド・アッセイで調べた。その結果,分解中間体の4,4'-ジヒドロキシ-α-メチルスチルベン(DHMS)が多量に蓄積した場合には,添加BPA30mg/lに対して最高で約50倍BPA1,600mg/l相当までエストロゲン活性が増大した。DHMSの蓄積が少ない場合でも50mg/lの添加に対して150mg/l相当まで活性が増大した。河川水にBPAを添加して分解過程におけるエストロゲン活性の変化を測定した場合にも,8回中1回であるが,エストロゲン活性が添加したBPA以上になった。増加割合は低く,添加BPA 50mg/lに対し最高で100mg/l相当であったが,BPAの分解中間体DHMSが河川水中でもエストロゲン活性に寄与する可能性のあることが示唆された。

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