京都大学化学研究所の山田泰裕特定准教授[ナノ界面光機能寄附研究部門(住友電工グループ社会貢献基金)]らの研究グループは、太陽電池材料である二酸化チタンの光キャリア再結合過程を解明することに成功した。二酸化チタンは、チタンと酸素が結合してできた物質で、無害・無毒で環境負荷が低いことから、化粧品等に古くから用いられてきた。また同物質は、色素増感型太陽電池や光触媒材料にも用いられ、光エネルギーの有効活用や環境問題の立場から注目を集めている。同物質は複数の結晶相が存在しているが、今回、工業的にも幅広く用いられているルチル型とアナターゼ型について、その違いを明らかにするため、光照射によって同物質中に作られる電子と正孔(光キャリア)の緩和過程に着目。三つの異なる測定手法を組み合わせて、電子と正孔の寿命をそれぞれ独立に決定することに成功し、アナターゼ型がルチル型に比べ非常に長い電子寿命を持っていることを確認した。長い電子寿命がアナターゼ型の優れた太陽電池・光触媒性能に関係していると考えられる。今回の研究成果は、高効率な色素増感型太陽電池や光触媒材料の開発につながるものと期待されるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 京都大学 研究成果 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 京都大学、二酸化チタン中の光キャリアの振る舞いを解明 |
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日付1 |
刊行日: 2012/09/28 |
要約 | 京都大学化学研究所の山田泰裕特定准教授[ナノ界面光機能寄附研究部門(住友電工グループ社会貢献基金)]らの研究グループは、太陽電池材料である二酸化チタンの光キャリア再結合過程を解明することに成功した。二酸化チタンは、チタンと酸素が結合してできた物質で、無害・無毒で環境負荷が低いことから、化粧品等に古くから用いられてきた。また同物質は、色素増感型太陽電池や光触媒材料にも用いられ、光エネルギーの有効活用や環境問題の立場から注目を集めている。同物質は複数の結晶相が存在しているが、今回、工業的にも幅広く用いられているルチル型とアナターゼ型について、その違いを明らかにするため、光照射によって同物質中に作られる電子と正孔(光キャリア)の緩和過程に着目。三つの異なる測定手法を組み合わせて、電子と正孔の寿命をそれぞれ独立に決定することに成功し、アナターゼ型がルチル型に比べ非常に長い電子寿命を持っていることを確認した。長い電子寿命がアナターゼ型の優れた太陽電池・光触媒性能に関係していると考えられる。今回の研究成果は、高効率な色素増感型太陽電池や光触媒材料の開発につながるものと期待されるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】京都大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】京都大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 結晶相、光触媒、環境負荷、太陽電池、京都大学、二酸化チタン、色素増感、光エネルギー、電子、正孔 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 73861 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2012/10/01 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=9436 |
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