【GISマップ/環境指標・統計】さとやま指数2次メッシュ

 「さとやま」とは、水田、畑地、草地、ため池、水路、集落、二次林などの農業的土地利用から構成される景観を指して呼ばれます。伝統的な土地利用のもとで維持・管理されてきた「さとやま」は、人々の暮らしに欠くことのできない資源(生態系サービス)を提供するとともに、多様な生物の生育・生息場所としての機能を果たしてきました。しかし、燃料の主役が石炭や薪から石油へと変換されたエネルギー革命以降、土地利用のあり方が大きく変化し、「さとやま」の機能も急速に失われてきました。現在、「さとやま」はその重要性や保全・再生のあり方を改めて考えることが必要となっています。
 「さとやま」に棲む生き物の中には、その一生をいくつかの景観を利用しながら生活するものがいます。カエルやトンボは、発生から幼生までを水中で過ごし、成体は森林や草地に生息します。また、ニホンミツバチは森林に巣を作り、草原に蜜を集めに来ます。落葉広葉樹林に接したソバ畑では、ミツバチの個体数が多くソバの結実量を増やすと考えられています。このように「さとやま」には、多様な土地利用がモザイク状に組み合わさることで様々な生き物に生育・生息場所を提供し、それらの生き物は人間の暮らしにも影響を与えていました。
 なお、農用林や薪炭林を「里山」と呼び、周辺の農地景観を「里地」と呼び、両者をあわせて「里地里山」と呼ぶことがあります。ここでは、「さとやま」を里地里山を含む広い意味で用いています。

 「さとやま指数(Satoyama Index)」は、さとやまにどれくらい多様な土地利用が含まれているかを評価する指標です。さとやま指数では、ある一定の空間内に農地と農地以外の土地利用がどれくらいの割合で含まれているかをもとに、土地利用の不均一性を計算しています。さらに、多くの生物にとってより重要性の高いと考えられる農地以外の土地利用の割合も考慮しています。
 ここで公開しているのは、日本全土を50m×50mの区画セルに分け、「原生的土地利用」、「農業―さとやま的土地利用」、「人工林」、「都市的土地利用」の4つに分類し、「農業―さとやま的土地利用」に分類された区域において計算したさとやま指数です。
 さとやま指数が高くなるのは、農地と様々な土地利用が含まれている場合、あるいはその空間に農地の占める割合が低い場合です。すなわち、農地の他に森林や草地、湿地、住宅地など様々な土地利用が含まれている場合と、土地利用の数は少ないものの農地の面積の割合も少ない場合です。逆に、さとやま指数が低い区画は、農地面積の割合が高く近接して人工林のみが広がっているような場合や、都市近郊で区画内に住宅地の中にわずかに農地が広がっているような場合です。さとやま指数の全国平均値は0.31で、平均値以上の値を取る地域は多様な土地利用が含まれており、比較的良好なさとやまと考えることができます。

 さとやま指数の算出には、国立環境研究所の日本全国標準土地利用メッシュデータ(※表示項目で「種類」を「最優占土地利用」に切換えると地図表示できます)を用い、日本全国を対象に標準2次および標準3次メッシュごとに指標値を集計した平均値データとして作成します。

 「GISマップ:さとやま指数」では、上記標準2次・3次メッシュデータを、値の大小を基に全国メッシュマップに塗り分けて表示することができます。

<注意点>
 日本全国標準土地利用メッシュデータは環境省の植生図に基づいて作成しています。表示年度に示された年は、第5回植生図の作成が終了した年を示しています。そして、植生図は1989年から1998年に調査・作成されている年代的には幅のあるものです。詳しくは「最優占土地利用:2次メッシュ・3次メッシュ」をご覧ください。

<データ入手について>
 本マップで使用しているメッシュの数値データは無償で提供しておりますが、ご利用いただくには、利用規約に同意していただく必要があります。「表示」タブ内下部の「ダウンロード」ボタンを押した際のリンク先(国立環境研究所、生物・生態系環境研究センターサイト)より利用 申請をすることができます。

<指標操作方法、作成方法等>

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