植物が成長や繁殖といった活動を行うためには、毎年ある一定以上の温度が必要です。植物ごとに活動に必要な温度は異なり、暑い夏の気温が必要な植物もあれば、それほど暑くなくても活動できる植物もあります。こうした特性に着目して、温度を指標に植物の地理的分布を説明しようという試みがいくつかあります。温度を使った指標には、年平均気温、夏のある月の気温、年間の積算気温など様々なものがあります。十分な降水量のある日本では、経験的に月平均気温が5℃を下回ると植物は活動を休止させると言われています。そこで、月平均気温5℃以上の月について、5℃からの差分を合計した「暖かさの指数(WI: Warmth index)」が考え出されました。暖かさの指数と日本の植物の地理的分布を重ねあわせてみると、およそ85℃?月以上のところには1年中葉を着けている常緑樹の森が分布し、それより涼しいところには冬は葉を落とす落葉樹の森が分布していることがわかりました。
一方、植物が活動できない寒い期間がどれくらい続くのか、あるいは、植物の生存にかかわる厳しい寒さかどうかを指標する指数に「寒さの指数(CI: Cold index)」があります。寒さの指数は、月別平均気温が5℃未満の月について、5℃からの差分を合計して、暖かさの指数と区別するためにマイナスを付けています。
元になるデータは、気象庁が提供している最近30年間の平均的な気候データであるメッシュ平年値2010(統計期間1981~2010)-修正版-の月別平均気温のデータであり、これを用いて3次メッシュ(1km^2)ごとにWI、CIを算出しています。
「GISマップ:気候データ」では、上記3次メッシュデータから2次メッシュとして平均値を算出し、暖かさの指数と寒さの指数として、値の大小を基に全国メッシュマップに塗り分けて表示することができます。
また、「表示区分」を切り替えることによって、平年値の気温を変化(1℃ずつ±10℃の20段階)させたときの暖かさの指数と寒さの指数分布の変化を通して、気候がもっと涼しかったら、あるいは暖かかったら植物の分布はどのようになるのかを推定する手がかりを得ることができます。
※暖かさの指数、寒さの指数の作成方法、また両指標と日本の森林帯区分との関係についてのより詳しい説明は下方の「詳細説明」をご覧ください。
<注意点>
表示年度に示された年は、30年のデータ統計期間(1981~2010)の終了年を示しています。
<データ入手について>
本マップで使用しているメッシュの数値データは、申し訳ございませんが「ダウンロード」対応致しておりません。ご了承ください。
<指標操作方法、作成方法等>
情報源 |
【オンライン情報源1】 http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/atlas.html 【オフライン情報源】 【媒体名称】CD-ROM 【備考】書誌 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】配布書式−交換形式名称 【版】配布書式−版 |
タイトル | 【GISマップ/環境指標・統計】気候データ(寒さの指数CI)[1度温暖化(平年値比)] |
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日付1 |
作成日: 2014/07/11 |
要約 |
植物が成長や繁殖といった活動を行うためには、毎年ある一定以上の温度が必要です。植物ごとに活動に必要な温度は異なり、暑い夏の気温が必要な植物もあれば、それほど暑くなくても活動できる植物もあります。こうした特性に着目して、温度を指標に植物の地理的分布を説明しようという試みがいくつかあります。温度を使った指標には、年平均気温、夏のある月の気温、年間の積算気温など様々なものがあります。十分な降水量のある日本では、経験的に月平均気温が5℃を下回ると植物は活動を休止させると言われています。そこで、月平均気温5℃以上の月について、5℃からの差分を合計した「暖かさの指数(WI: Warmth index)」が考え出されました。暖かさの指数と日本の植物の地理的分布を重ねあわせてみると、およそ85℃?月以上のところには1年中葉を着けている常緑樹の森が分布し、それより涼しいところには冬は葉を落とす落葉樹の森が分布していることがわかりました。 一方、植物が活動できない寒い期間がどれくらい続くのか、あるいは、植物の生存にかかわる厳しい寒さかどうかを指標する指数に「寒さの指数(CI: Cold index)」があります。寒さの指数は、月別平均気温が5℃未満の月について、5℃からの差分を合計して、暖かさの指数と区別するためにマイナスを付けています。 元になるデータは、気象庁が提供している最近30年間の平均的な気候データであるメッシュ平年値2010(統計期間1981~2010)-修正版-の月別平均気温のデータであり、これを用いて3次メッシュ(1km^2)ごとにWI、CIを算出しています。 「GISマップ:気候データ」では、上記3次メッシュデータから2次メッシュとして平均値を算出し、暖かさの指数と寒さの指数として、値の大小を基に全国メッシュマップに塗り分けて表示することができます。 また、「表示区分」を切り替えることによって、平年値の気温を変化(1℃ずつ±10℃の20段階)させたときの暖かさの指数と寒さの指数分布の変化を通して、気候がもっと涼しかったら、あるいは暖かかったら植物の分布はどのようになるのかを推定する手がかりを得ることができます。 ※暖かさの指数、寒さの指数の作成方法、また両指標と日本の森林帯区分との関係についてのより詳しい説明は下方の「詳細説明」をご覧ください。 <注意点> 表示年度に示された年は、30年のデータ統計期間(1981~2010)の終了年を示しています。 <データ入手について> 本マップで使用しているメッシュの数値データは、申し訳ございませんが「ダウンロード」対応致しておりません。ご了承ください。 <指標操作方法、作成方法等> |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】(独)国立環境研究所生物・生態系環境研究センター 【役職名】 【個人名】本データは、気象庁が提供している最近30年間の平均的な気候データであるメッシュ平年値2010(統計期間1981~2010)-修正版-の月別平均気温のデータを用いて、国立環境研究所で算出を行ったものです。 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】305-8506 茨城県つくば市小野川16-2 【E-mail】cebes.web@nies.go.jp 【オンライン情報源】http://www.nies.go.jp/biology/index.html 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 環境総合 |
種別 | 研究・技術:データ:数値・統計 |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 気候データ、寒さの指数、CI、2次メッシュ、年平均、環境展望台、環境総合 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
参照系識別子 |
【タイトル】発行日時のタイトル 【日付】刊行日: 2014/07/11 【符号】参照識別子 |
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ファイル識別子 | 80996 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | |
階層レベル名 | |
日付 | 2014/07/11 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2 |