アメリカの研究チームは、気候変動によって沿岸地域の湧昇(深層の栄養豊富な海水が表層に湧き上がる現象)が増加・長期化することを示す研究成果を公表した。研究チームは、22の独立した気候モデルを用いて20世紀半ばから21世紀末までの150年にわたる湧昇の変化を解析し、その結果を比較した。そこから、大部分のモデルに共通して、21世紀末までに湧昇の期間が年間約1~2カ月長期化し、その量も増加することが予測されたという。この変化により、ある程度までの湧昇の増加・長期化は表層水の栄養分が高まるため生物の個体数が増加するが、それ以上になると逆の効果が生まれると考えられている。また、今回の研究では緯度間の湧昇の差異が縮まることも予測され、これにより生物多様性が低下する可能性があるという。沿岸湧昇の発生する地域は世界の海洋の約2%に過ぎないが、漁獲量の20%以上に寄与しており、湧昇の変化が生態系へ及ぼす影響については今後のさらなる研究が待たれている。
情報源 |
【オンライン情報源1】 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | アメリカの研究チーム、22の気候モデルの比較から気候変動によって沿岸湧昇は増加・長期化と予測 |
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日付1 |
刊行日: 2015/02/19 |
要約 | アメリカの研究チームは、気候変動によって沿岸地域の湧昇(深層の栄養豊富な海水が表層に湧き上がる現象)が増加・長期化することを示す研究成果を公表した。研究チームは、22の独立した気候モデルを用いて20世紀半ばから21世紀末までの150年にわたる湧昇の変化を解析し、その結果を比較した。そこから、大部分のモデルに共通して、21世紀末までに湧昇の期間が年間約1~2カ月長期化し、その量も増加することが予測されたという。この変化により、ある程度までの湧昇の増加・長期化は表層水の栄養分が高まるため生物の個体数が増加するが、それ以上になると逆の効果が生まれると考えられている。また、今回の研究では緯度間の湧昇の差異が縮まることも予測され、これにより生物多様性が低下する可能性があるという。沿岸湧昇の発生する地域は世界の海洋の約2%に過ぎないが、漁獲量の20%以上に寄与しており、湧昇の変化が生態系へ及ぼす影響については今後のさらなる研究が待たれている。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】アメリカ国立科学財団(NSF) 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】アメリカ国立科学財団(NSF) 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
自然環境 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:海外ニュース |
場所 | 北米:アメリカ |
キーワード | 沿岸、気候モデル、海水、湧昇、生物多様性、生態系、気候変動、アメリカ国立科学財団、NSF |
言語1 | 英語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 83742 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 海外ニュース |
日付 | 2015/02/26 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
海外ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/fnews/detail.php?i=15537 |
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