地球温暖化で海水温が上昇すると、熱帯海域での海洋生物の生息域が減少するという研究結果を、アメリカのワシントン大学などの研究者らが発表した。海水温が上昇すると海洋生物の代謝が高まり、必要な酸素量が増える一方、海水に溶け込んでいる酸素は水温上昇で減少するため、生物は酸素不足になるという。研究チームは、必要な水温と酸素量が実験ですでにわかっているタラ、カニなど大西洋の生物4種を選び、気候モデルを使って、2100年までに予想される水温と酸素量の変化がこれらの生物にどう影響するかを調べた。海洋表層の水温は2100年までに数℃上昇、その水温での酸素量は現在より5~10%減少すると予測される。その結果、現在の生息域のうち赤道付近はピーク時の必要酸素量が供給量を上回るため生息不可能となり、分布域の14~26%が赤道付近から他の海域へ移動することがわかった。これまで海洋科学者は、酸素をデッドゾーンのような極端な現象を通してとらえていたが、この研究で、生物への日常的な制約要因となることがわかったという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | アメリカの科学者ら、海水温の上昇と代謝亢進による酸素不足で海洋生物の分布が変化すると予測 |
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日付1 |
刊行日: 2015/06/04 |
要約 | 地球温暖化で海水温が上昇すると、熱帯海域での海洋生物の生息域が減少するという研究結果を、アメリカのワシントン大学などの研究者らが発表した。海水温が上昇すると海洋生物の代謝が高まり、必要な酸素量が増える一方、海水に溶け込んでいる酸素は水温上昇で減少するため、生物は酸素不足になるという。研究チームは、必要な水温と酸素量が実験ですでにわかっているタラ、カニなど大西洋の生物4種を選び、気候モデルを使って、2100年までに予想される水温と酸素量の変化がこれらの生物にどう影響するかを調べた。海洋表層の水温は2100年までに数℃上昇、その水温での酸素量は現在より5~10%減少すると予測される。その結果、現在の生息域のうち赤道付近はピーク時の必要酸素量が供給量を上回るため生息不可能となり、分布域の14~26%が赤道付近から他の海域へ移動することがわかった。これまで海洋科学者は、酸素をデッドゾーンのような極端な現象を通してとらえていたが、この研究で、生物への日常的な制約要因となることがわかったという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】アメリカ国立科学財団(NSF) 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】アメリカ国立科学財団(NSF) 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
自然環境 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:海外ニュース |
場所 | 北米:アメリカ |
キーワード | 地球温暖化、アメリカ国立科学財団、NSF、酸素、海水温、熱帯、生息域、水温上昇 |
言語1 | 英語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 85081 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 海外ニュース |
日付 | 2015/06/12 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
海外ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/fnews/detail.php?i=16431 |
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