[報文]代替フロン類について大気中濃度の経年的推移と広域分布

 地球温暖化問題に関して温室効果ガスの削減が重要な課題であることから,代替フロンであるHCFC-22,HCFC-142b,HCFC-141bおよびHFC-134aの動態を把握するため,大気中濃度の推移について調査を実施した。2002年~2007年の一般環境や沿道など3地点における長期継続調査結果ではHCFC-22,HCFC-142bおよびHFC-134aの濃度が上昇傾向を示した。また,これらの代替フロンは清浄な大気環境においてもほぼ同等な濃度レベルにあることが,島根県沖の日本海上での調査によって示された。さらに,隠岐諸島(島後),佐渡島,利尻島の離島3島での同時調査により非常に広域的な汚染状況であることがわかった。これらの要因と今後の推移予測について,代替フロンの出荷量や使用形態によって論じた。  なお,HFC-134aについては長期継続調査で一般環境に比較して沿道で高濃度となったことから,この地点間の濃度差異についてカーエアコンのスローリークを想定し,交差点周辺やトンネル内での分布調査を行った。これらの調査からもHFC-134aについては地点間に濃度分布のあることが判明した。

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