本論は,国道16号を対象とした24時間の交通量および振動測定結果をもとに,とくに大型車の交通量のL10評価への影響,またLmaxやLeqの変動も合わせて検討するものである。調査の結果から,大型車の時間交通量100台/1車線を境に,昼と夜に分けて考えることができ,その交通量と関係して,振動レベルの評価量:L10も影響を受けていること,そしてLeqも同様の影響を受けていることが分かった。L10評価と苦情実態との不一致の問題は,L10を求める過程で振動の知覚閾値(地面で55dB とされる)以下の無感データを含めた処理をしていることによると考えられる。それを裏付けるもう一つの事実は,Lmaxの時間変化に見ることができる。即ち,25分間ごとのLmaxの24時間変化を見ると,L10やLeqと違って夜間であっても大きな値をとっており,つまり大型車交通量の多い昼も,大型交通量が少ない夜も,それにかかわらずL10に比べて約10dB 以上高いレベルにあり,差の大きな時には約20dBにも及ぶ。このことは,苦情実態をL10で評価することが適切でないことを示している。
情報源 |
【オンライン情報源1】 環境展望台 全国環境研会誌 - JELA_3403003_2009.pdf 【オンライン情報源2】 環境展望台 全国環境研会誌 34巻3号 【オフライン情報源】 【媒体名称】 【備考】全国環境研会誌 34巻3号, 3, (2009) |
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配布形式1 |
【交換形式名称】PDF 【版】不明 |
ファイル識別子 | 85612 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 全国環境研会誌 |
日付 | 2015/07/23 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2 |