猪苗代湖は我が国最大の酸性湖であったが,1995年頃から急激なpHの上昇が見られ,2008年にはpH6.5と中性化しつつある。1998年から2008年の調査データからpH,水中の無機イオン濃度,鉄等の金属,プランクトン種の推移について考察した結果,硫酸イオン,塩素イオン,カルシウムイオンが減少し,ナトリウムイオン濃度は逆に増加傾向にあった。pHは2007年には約6.5となり,硫酸イオン濃度の低下に伴い上昇傾向の緩慢化が見られ,負の相関が認められた。鉄,マンガン,アルミニウム濃度も同様に低下しており,湖水に含まれるこれらの溶存成分濃度が低下し,pHの上昇が起こっていると考えられた。 また,pHの上昇に伴って,動物,植物プランクトンの種類と量が多くなり,非調和型の酸栄養湖から調和型湖沼に変化してきた。
情報源 |
【オンライン情報源1】 環境展望台 全国環境研会誌 - JELA_3501033_2010.pdf 【オンライン情報源2】 環境展望台 全国環境研会誌 35巻1号 【オフライン情報源】 【媒体名称】 【備考】全国環境研会誌 35巻1号, 33, (2010) |
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配布形式1 |
【交換形式名称】PDF 【版】不明 |
ファイル識別子 | 85709 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 全国環境研会誌 |
日付 | 2013/03/28 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2 |