われわれは釧路湿原達古武沼の自然再生のため,栄養塩負荷源の一つと考えられていた農場に隣接している沼南部の湿地帯の踏査を実施した。その結果,人為由来の窒素は脱窒によって浄化されていると推察されたものの,リンは沼近くの湿地涵養水でも高濃度に観測され,湿地経由でリンが沼へ輸送されていると推察された。リンが10mg/L程度と極端に高濃度を示す湿地涵養水を有するエリアがこの湿地帯には存在しており,そこが発生源と考えられた。また,湿地涵養水のリン濃度が高い地点は,土壌の窒素安定同位体比も高かかったことから,過去に埋め立てられた家畜排泄物からリンが溶出して沼へ負荷され,沼の富栄養化の一要因となっていると考えられた。
情報源 |
【オンライン情報源1】 環境展望台 全国環境研会誌 - JELA_3804009_2013.pdf 【オンライン情報源2】 環境展望台 全国環境研会誌 38巻4号 【オフライン情報源】 【媒体名称】 【備考】全国環境研会誌 38巻4号, 9, (2013) |
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配布形式1 |
【交換形式名称】PDF 【版】不明 |
ファイル識別子 | 85828 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 全国環境研会誌 |
日付 | 2015/04/20 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2 |