大気中のアンモニア(NH3)の主要な発生源の一つと見られるばい煙発生施設から排出されるアンモニアについて,千葉県内67施設で煙道排ガス中のアンモニアを測定し排出実態を把握した。アンモニアの生成は燃料種類およびアンモニア吹込みによる排煙脱硝装置や三元触媒の有無により影響を受けることが想定されるため,測定は燃料種類,施設種類,排煙脱硝装置等により区分して実施した。濃度レベルがもっとも高い施設種は三元触媒方式のガス機関であり,最高870ppmに達する高濃度の施設があった。ただし,希薄燃焼方式のガス機関はすべて定量下限値未満であり,三元触媒によりアンモニアが生成しているものと考えられた。産業廃棄物焼却炉では濃度範囲が大きく定量下限値未満~80ppmに及んだ。一般廃棄物焼却炉では定量下限値未満~15ppmと産業廃棄物焼却炉より濃度範囲が小さく平均3ppm程度だった。排煙脱硝装置付施設はおおむね2ppm以下だった。ガス,液体燃料燃焼施設は全施設で定量下限値未満であり,燃料油とアンモニア濃度の関係は見られなかった。石炭,コークス燃焼施設は定量下限値未満の施設はなく,1~3ppm程度でガス,液体燃料燃焼施設より濃度レベルは高かった。
情報源 |
【オンライン情報源1】 環境展望台 全国環境研会誌 - JELA_2901045_2004.pdf 【オンライン情報源2】 環境展望台 全国環境研会誌 29巻1号 【オフライン情報源】 【媒体名称】 【備考】全国環境研会誌 29巻1号, 45, (2004) |
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配布形式1 |
【交換形式名称】PDF 【版】不明 |
ファイル識別子 | 85915 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 全国環境研会誌 |
日付 | 2015/04/20 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2 |