東京大学と農業環境技術研究所は、物質・材料研究機構、気象庁気象研究所との共同研究により、福島第一原子力発電所の原子炉から地上に降り注いだ放射性微粒子の正体を解明したと発表した。福島第一原子力発電所から放出された放射性セシウムの主体はガス化した状態であったと考えられるが、破壊した原子炉の内部から飛来したと考えられる数ミクロン以下の微粒子にも含まれることが、最近の研究でわかってきた。今回、この放射性微粒子を地上で採取・特定することに成功するとともに、その物質を電子顕微鏡で詳細に解析した。その結果、この放射性微粒子の主体は窓ガラスなどと同じ珪酸塩ガラスでできており、そこに放射性セシウムが不均一に含まれたものであることが明らかとなった。さらに、長期間野外で存在することにより、放射性セシウムが珪酸塩ガラスから溶出した可能性を示す痕跡も見られた。これらの知見は、地上に降り注いだ放射性微粒子に含まれる放射性セシウムの今後の環境中での動態の推定や今後の放射能汚染問題の解決に寄与するという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 東京大学大学院理学系研究科 プレスリリース 【オンライン情報源2】 農業環境技術研究所 プレスリリース |
---|---|
配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 東京大と農環研、福島第一原発原子炉から地上に降り注いだ放射性微粒子の正体を解明 |
---|---|
日付1 |
刊行日: 2016/02/03 |
要約 | 東京大学と農業環境技術研究所は、物質・材料研究機構、気象庁気象研究所との共同研究により、福島第一原子力発電所の原子炉から地上に降り注いだ放射性微粒子の正体を解明したと発表した。福島第一原子力発電所から放出された放射性セシウムの主体はガス化した状態であったと考えられるが、破壊した原子炉の内部から飛来したと考えられる数ミクロン以下の微粒子にも含まれることが、最近の研究でわかってきた。今回、この放射性微粒子を地上で採取・特定することに成功するとともに、その物質を電子顕微鏡で詳細に解析した。その結果、この放射性微粒子の主体は窓ガラスなどと同じ珪酸塩ガラスでできており、そこに放射性セシウムが不均一に含まれたものであることが明らかとなった。さらに、長期間野外で存在することにより、放射性セシウムが珪酸塩ガラスから溶出した可能性を示す痕跡も見られた。これらの知見は、地上に降り注いだ放射性微粒子に含まれる放射性セシウムの今後の環境中での動態の推定や今後の放射能汚染問題の解決に寄与するという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】東京大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】東京大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】農業環境技術研究所(現:農研機構 農業環境変動研究センター) 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】農業環境技術研究所(現:農研機構 農業環境変動研究センター) 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 農業環境技術研究所、放射性物質、福島第一原子力発電所、放射能、放射性セシウム、微粒子、珪酸塩ガラス |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 88480 |
---|---|
言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2017/03/09 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=18027 |
---|