河川水から分離した細菌によるビスフェノールAの分解機構を調べた。分解機構は,活性汚泥から分離された分解菌によるものと同じであった。主な分解経路は,トリオールからスチルベンになり,4-ヒドロキシ安息香酸や4-ヒドロキシアセトフェノンを経て分解していく経路であった。合成女性ホルモンのジエチルスチルベストロールと構造がよく似ているスチルベンは,シスとトランスの異性体がともに生成した。1週間前培養した古い菌体を用いると,分解途中でスチルベンが多量に蓄積し,エストロゲンレセプター結合能も一旦上昇する現象が見られた。しかし,一晩前培養したばかりの新鮮な菌体ではスチルベンの蓄積はわずかであり,エストロゲンレセプター結合能へのスチルベンの寄与は認められなかった。
情報源 |
【オンライン情報源1】 環境展望台 全国環境研会誌 - JELA_2603040_2001.pdf 【オンライン情報源2】 環境展望台 全国環境研会誌 26巻3号 【オフライン情報源】 【媒体名称】 【備考】全国環境研会誌 26巻3号, 40-48, (2001) |
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配布形式1 |
【交換形式名称】PDF 【版】不明 |
ファイル識別子 | 88783 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 全国環境研会誌 |
日付 | |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2 |