英虞湾の水質汚濁状況および改善の方向性を明らかにするため,水質・底質調査,窒素・リン溶出試験,汚泥たい積量の把握および補足資料の収集を行った。春季~夏季に表層のCODが増加し,2mg/lを超えていた。湾奥部では底層水の貧酸素化,T-N,T-Pの増加が認められた。溶出試験では嫌気性条件において底質からの窒素,リンの溶出が認められた。また,沈降物の堆積速度9.5g・dry/m2・日~15.6g・dry/m2・日が観測され,この堆積物から窒素,リンの溶出が認められた。沿岸域の人口は横ばいであるが,生活排水量は増加し,多くが未処理で海域に排出されていた。土地利用では田,畑が減少,宅地が増加し都市化の特徴を示し,干潟の54%が失われたと推測された。英虞湾の水質汚濁は生活排水等による栄養塩の流入による富栄養化が大きく関与しており,底質からの窒素,リンの溶出あるいは沈降物の存在を無視できないこと,干潟の再生による浄化機能の向上が重要であると思われた。
情報源 |
【オンライン情報源1】 環境展望台 全国環境研会誌 - JELA_2701051_2002.pdf 【オンライン情報源2】 環境展望台 全国環境研会誌 27巻1号 【オフライン情報源】 【媒体名称】 【備考】全国環境研会誌 27巻1号, 51-56, (2002) |
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配布形式1 |
【交換形式名称】PDF 【版】不明 |
ファイル識別子 | 88810 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 全国環境研会誌 |
日付 | |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2 |