アメリカ海洋大気庁など、2012年は観測史上トップ10に入る高温の年と発表
発表日:2013.08.06
アメリカ海洋大気庁(NOAA)とアメリカ気象学会は、2012年の平均気温は観測史上8~9番目の高温だったとする報告書「気候の現状2012年版」を公表した。世界52カ国384名の科学者の執筆によるこの報告書は、2012年の地球の気候指標や特記すべき気象現象のほか、各地の環境モニタリング地点で収集された膨大なデータ等を収載している。それによると、2012年は平均気温が高かったほか、CO2やメタンなどの主要な温室効果ガス濃度が引き続き上昇し、CO2濃度は北極圏のいくつかの地点で観測史上初めて400ppmを突破、化石燃料の燃焼等によるCO2排出量は最高記録となる9.7±0.5ペタ(10の15乗)グラムと推定されている。また、北極海の夏季海氷面積が34年間の衛星観測史上最小を記録、夏にはグリーンランド氷床の97%以上が融解するなど、北極周辺の温暖化は低緯度地方の約2倍のペースで続いているという。この報告書は、アメリカ気象学会会報の特別付録として毎年発行されている。
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