イギリス自然環境研究会議、気候変動予測で気象庁と協力
発表日:2008.08.04
イギリス自然環境研究会議(NERC)は、気候変動予測で気象庁と協力し、気象庁が導入する4台のスーパーコンピュータの一部に共同出資することを明らかにした。スーパーコンピュータは、両機関の研究者が利用し、まずは気候予測に関する共同研究を実施するが、海洋予報に関する研究等も想定されている。気候に関する研究は、将来の気候変動緩和・適応戦略に関する意思決定に反映される。第1段階のシステムは、プロセッサコア約900個、ピーク時演算性能17テラフロップ、数百テラバイトのストレージを搭載しているが、第2段階(2011年予定)までにさらに強化する。NERCのソープ理事長は、新しいスーパーコンピュータへの投資は、NERCと気象庁との研究協力を一層強化すると期待を示した。また、気象庁のハースト長官も、異常気象の影響が深刻化し、地球温暖化の影響が明らかになる中、気象庁の役割も増してきているとして、スーパーコンピュータの導入が重要な一歩になると述べた。