アメリカ国立科学財団、地表における多様なプロセスの研究で新たに4地域の調査を助成
発表日:2014.01.15
アメリカ国立科学財団は、水や食料、土壌、炭素貯蔵など人間に欠かせない生態系サービスのほとんどを提供している地球表面の多様なプロセスを研究するため、新たに4地域の調査研究(サウスカロライナ州ピードモント、アイダホ州南西部のレイノルズクリーク、カリフォルニア州北部のイール川、イリノイ・アイオワ・ミネソタ州の整備地帯)への助成を決定した。この研究は、地球表面の過去の変化と現状を調査し、人間活動や気候変動による今後の変化を予測することが目的である。地球表面では、多様な構成要素が様々な時空間で相互作用し、水循環、基岩の破壊、土壌の形成と浸食、河川と谷の変化、植生パターンなど地球の形態と機能を作り出す。従来は要素別の研究が多かったが、今回は、現場分析手法、衛星観測、理論的手法を用いて、地球表面の複雑な仕組みを総合的に研究する。その主な内容は、短期・長期的な景観の変化と水の存在・流れによる影響、斜面での土壌・基岩の移動と水系の変化、生物学的プロセスによる物理的プロセスへの影響、過去の気候変動と景観への影響を示す徴候など。