イギリスの科学者ら、海面上昇や高潮に備えた沿岸管理のため、イングランド東岸の砂丘回復を研究
発表日:2014.02.04
イギリスの科学者らは、海面上昇や高潮に備えた沿岸管理の情報を得るため、イングランド東岸の砂丘が、高潮による大規模な土壌浸食後にどの程度の時間で回復するか等の研究を開始する。2013年12月5日に観測史上最大の高潮がイングランドを襲い、北海沿岸にある砂丘や浜で深刻な土壌浸食を起こした。将来は沿岸部の高潮の頻度・激しさともに増し、気候変動による海面上昇も加わると予想されるため、適切な沿岸管理はますます重要になる。だが、この地域の砂丘の実態はよくわかっていないため、ラフバラ大学のチームは、リンカンシャー州の沿岸3地点で高潮後の砂丘の大きさと形を1年間にわたって2週間ごとに測定し、どのように変化するかを見る。また、風速や風向のデータを使って、どのような風が砂丘形成への寄与が大きいかも調べる。研究者は、「高潮による浸食後、沿岸砂丘がどの程度の速さで、どんな条件下で形や生態学的機能、防御機能を回復するかを理解することは、気候変動が進む中で沿岸管理者にとって不可欠の情報だ」としている。
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