世界気象機関、2014年半ばにエルニーニョ現象が発生する可能性を予測
発表日:2014.05.15
世界気象機関(WMO)は、熱帯太平洋の海面温度がエルニーニョ現象の発生に類似したレベルに上昇しており、気候モデルでも2014年6月から8月にかけてエルニーニョが発生する可能性が示されたと発表した。世界中の専門家や予測モデルからのデータをまとめたWMOの最新情報によると、2012年の第2四半期以降、エルニーニョ南方振動(ENSO)の指標はほぼ中立を保っており、この傾向は2014年第2四半期初期まで続くと予測される。しかし、2014年2月以降、熱帯太平洋の貿易風が弱まり海面温度が急上昇しており、このままの状態が続けば、同第2四半期末までにエルニーニョが発生する可能性が高いという。エルニーニョが発生すると、干ばつや大雨など世界各地に多大な影響を及ぼし、地球の気温も上昇する。WMOは、現時点ではどれほどの規模かを推定するには時期尚早だとしているが、地域気候センター等による気候予測を利用して地域的な影響を評価し、農業や医療など、気候に影響を受ける社会経済分野への影響に備える必要があるとしている。
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