欧州環境局、EU域内のオゾン層破壊物質の取引と使用は着実に減少と発表
発表日:2014.09.16
欧州環境局(EEA)は、9月16日の「国際オゾン層保護デー」に、オゾン層破壊物質(ODS)の生産・破壊・輸出入に関する報告書(2013年版)を公表し、EU域内のODSが着実に減少していると報告した。200種以上のODSを規制するモントリオール議定書の1989年発効以降、世界のほとんどの地域でODSの代替に成功している。EUのODS規則では議定書より厳しい規制を設け、規制対象物質も追加している。オゾン層の破壊力は物質により異なるため、ODSのデータは、物理的な重量(メートルトン)だけでなく、環境への影響力(オゾン破壊係数、ODP)で捉えた量(ODPトン)でも示される。報告書によると、全般的に、ODPの高い物質は、より安全な物質への代替が進んだことで取引・使用量が減少し、2012~2013年の生産・輸出・破壊量は、ODPトン、メートルトンともに長期的な減少傾向が続いたという。輸入量についても、近年横ばいで2012~2013年にわずかに増加したものの、2006年比で減少している。
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