アメリカ国立科学財団、地球環境観測データのネットワークを構築するプロジェクトに1500万ドルを追加支援
発表日:2014.10.09
アメリカ国立科学財団(NSF)は、膨大な地球環境観測データへのアクセスが可能なサイバーインフラを構築するDataONEプロジェクトに、1500万ドルを追加支援すると発表した。現在、気候変動や土地利用変化、人口変化等に関連する社会・技術・環境問題が世界的に増加している。これら問題に取組むには、研究者や政策立案者が適切な地球観測データを効率良く集め分析する必要がある。このため2009年に同プロジェクトが開始され、すでに国や世界の22のデータリポジトリ(データの保管場所)と連結したネットワークを構築、年間6万人以上がDataONEのウェブサイトを閲覧している。これを利用した研究成果の一例として、過去40年間の一般的な鳥の個体数減少について、重要な環境要因と照らし合わせ300種以上を調査し、各鳥種に必要な保護レベル等を特定したという。今後DataONEでは、データの量と範囲、相互運用性、検索機能を向上させるとともに、データ技術等のオンライン教育プログラムを確立することで、科学的な発見や革新を促すという。
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