アメリカ環境保護庁、スーパーファンドの全国優先リストに5カ所を追加
発表日:2016.04.06
アメリカ環境保護庁(EPA)は、スーパーファンドの全国優先リスト(NPL)に、人の健康や環境へのリスクが高い有害廃棄物汚染地区5カ所を追加し、また、新たな追加候補地8カ所を提案した。スーパーファンドは、土壌が有害廃棄物に汚染され放置された地区を調査し浄化する連邦プログラム。今回NPLに追加された5カ所(イリノイ州の亜鉛精錬所跡地、アイオワ州のドライクリーニング店跡地等)、候補地8カ所(カリフォルニア州・コロラド州の採鉱区跡等)は、ヒ素、水銀、銅、亜鉛等の汚染物質を含み、飲料水や土壌、魚業等への影響が懸念されるという。本プログラムについては、制度を活用した土地浄化により周辺地域の先天性異常の発生率が25%減少したとの研究結果も報告されている。また、地域の資産価値向上や税収増、雇用が促され、将来的に地域社会の活性化につながるとEPAは指摘している。2016年はスーパーファンド法の制定35周年にあたる。現在、同プログラムの下、全国の850を超す地区で土地の再利用を実施または計画中である。
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