バヌアツ共和国、太平洋島嶼国で初となる気候サービスの枠組み指針を策定
発表日:2016.08.24
世界気象機関(WMO)は、WMOの「気候サービスのための世界的枠組み」(GFCS)に沿って、バヌアツ共和国が太平洋島嶼国で初めて、気候サービス枠組み構築の指針を策定したことを報告した。気候サービスは、気候変動に適応できるよう、個人や機関の意思決定を支援する気候情報を提供する。バヌアツは地理的に隔離された80以上の島で構成され、人口の大部分が地方で生活している。海面上昇や海水温度の上昇など気候変動の影響に脆弱であるにもかかわらず、資源の制約もあり、他の多くの太平洋島嶼国と同様、気候情報・サービスの提供に困難を抱えている。この指針策定には、バヌアツの地域社会、州政府、政府部門、NGOなどから100人以上が参加し、バヌアツ気象・地象災害局(VMGD)が提供している現在の気候情報の有効性や信頼性を評価。情報を統合し、最も遠方の島まで届ける仕組みを協議した。また、世界、地域、国の枠組みの既存の関係を見直し、18項目の推奨される行動と気候サービス強化のためのロードマップを作成した。