イギリス自然環境研究会議、インドの大気質や水質の改善へ新たな協力を開始
発表日:2016.11.09
イギリス自然環境研究会議(NERC)は、インドの政府や科学者らと連携し、インドの環境改善等のために新たな研究協力を開始することを発表した。一連の共同研究イニシアティブの総額は、最大8000万ポンドにのぼるという。ニューデリーで開催された英印技術サミットには両国の科学者や技術専門家、企業が集まり、大気汚染や水質の問題を取り上げて両国の協力と将来像を話し合った。デリーでは大気汚染が深刻で、学校が閉鎖されることもある。そのためNERC等は、両国の研究者が組み、デリーの大気汚染物質の発生源、排出、流路などのさまざまな課題を調査し、妊婦、新生児、ぜんそく患者が曝露した場合の影響を検証するプロジェクト(640万ポンド)等を開始する。また、840万ポンドを支出する水質研究協力プログラムでは、両国の研究者らが共同で研究領域をしぼり、水質、水工学および関連分野の研究者から研究提案を公募するという。さらに、世界的な課題である微生物の薬剤耐性問題についても、研究取組みの強化に1300万ポンドを充てることが発表された。
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