カナダ環境・気候変動省、大西洋州とケベック州の環境回復の取り組みを支援
発表日:2017.07.06
カナダ環境・気候変動省は、大西洋州とケベック州の環境回復の取り組みを支援するため、7つのプロジェクトに対し、環境損害基金(EDF)から44万5000ドル以上を投資することを公表した。これらのプロジェクトには、水生生物の保護や生息地の回復、鳥類保護ならびに河川の管理計画づくり等が含まれる。マッケナ環境・気候変動相によれば、同基金を通じた投資を行うことで、経験豊富な地元の諸団体の専門知識を活用することができ、効果的な生態系保護につながるという。環境損害基金は、環境破壊等の法律違反に科された罰金を、その被害が起きた地域の環境回復・改善プロジェクトに用いることを基本としており、「汚染者支払いの原則」をとっている。例えば、組織または個人が有害物質を河川に流したとして罰金を科せられた場合、罰金は同基金に支払われることになり、当該河川の生態系回復のための費用に充てられる。同基金が対象とするのは、環境回復や環境改善、調査研究・開発、教育・啓発活動に該当するプロジェクトである。