国連環境計画、生態系の修復で救われた種を紹介 マウンテンゴリラ・ジャガー・ジュゴンなど
発表日:2022.10.04
国連環境計画(UNEP)は、絶滅の危機に瀕した哺乳類、爬虫類、鳥類の中から、生態系の修復によって絶滅の危機を免れた6種を紹介した。世界に存在する約800万種の生物のうち100万種が絶滅の危機に瀕しているが、「国連生態系回復の10年」のもと、荒廃した陸上や海洋の生息地を再生する取り組みが進められ、いくつかの種が絶滅の危機を免れている。生息数が激減したサイガは、草原の復元活動などにより2006年の5万頭以下から、130万頭以上に増加した。マウンテンゴリラは現在約1,000頭しかいないが、原生林の復元活動などにより着実に増加している。ジャガーは数千ヘクタールの森林地の復元などにより、その生息数は2005年以来、160%増加している。海草藻場の復元などによりジュゴンは絶滅の危機を免れつつあり、他、ヘビの一種、水鳥の一種の生息数が生息地での修復の努力によって増加した。健全で生物多様性に富んだ生態系が地球上の生命を支えているが、自然は世界中で劣化しており、修復のための部門を跨いだ幅広い行動の実施が必要である。
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