世界気象機関、世界の水関連データ拡充の取組を加速
発表日:2018.06.25
世界気象機関(WMO)は、きわめて深刻となっている洪水や干ばつ、水ストレス(水需給の逼迫)に対応するため、水に関する戦略を強化している。WMO執行理事会は、水に関する特別対話を実施した。これは世界の水文サービス強化への取組のひとつで、アナン元国連総長や南スーダン共和国水資源・灌漑大臣が、水資源管理の重要性や、気候変動によって頻発する干ばつと洪水の被害を訴えた。またWMOは、水管理の向上にはデータが不可欠であることから「世界水データ・イニシアティブ」の運営を開始した。このイニシアティブは、持続可能な開発目標のうち水に関する目標6に取り組む「水に関するハイレベル・パネル」が水データへのアクセス向上をめざし立ち上げたもので、第1期を主導したオーストラリア政府から第2期は水データの知識と経験を持つWMOが引き継いだ。さらにWMOの専門知識を各国のユーザーに提供するウェブサイト「WMOハイドロハブ」も開設した。現在このサイトでは、低コストの新観測技術を求め、初のプロジェクト募集を開始している。
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