国連環境計画など、環境に配慮した農業を呼びかけ
発表日:2009.07.24
国際アグロフォレストリー研究センター(ICRAF)及び国連環境計画(UNEP)は、2009年8月23~28日にケニアのナイロビで開かれる第2回アグロフォレストリー国際会議において、環境配慮型の「グリーンな」農業の実践を呼びかける。農業や森林破壊等による温室効果ガス排出量は、世界全体の3分の1近くを占めるが、UNEPの報告によると、農業部門は、十分な食糧を生産しつつ、2030年までに大部分をカーボン・ニュートラル(炭素中立)にすることができる。その主要な方法の一つが、土地の開墾を減らし、樹木等の天然の肥料を活用するアグロフォレストリー。ICRAFの研究によると、樹木は空気中の窒素を土壌へ取込むので、市販の窒素肥料を最大75%削減でき、生産量も2~3倍アップ。また、50年間続ければ500億トンのCO2(世界の削減目標の3分の1)を大気中から吸収でき、アグロフォレストリーの大規模な導入が炭素吸収源の創設につながるとしている。
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