国連、造船所跡地を環境技術の拠点に
発表日:2009.08.10
国連グローバルコンパクトとアメリカ環境保護庁(EPA)は、サンフランシスコ湾にあるハンター・ポイント海軍造船所の跡地を、環境技術の複合施設として活用するプロジェクトを進めている。この造船所は1870年に建設されたが、第二次大戦の始まりとともに海軍用になり、放射線防衛研究所が置かれた。1994年に閉鎖された時には、重金属や放射線で汚染され、米国中で最も汚染された場所の一つと言われたほどだったが、その後、5億ドルをかけて汚染浄化が行われた。今回のプロジェクトでは、世界が直面する環境問題の解決策を見出す「国連グローバルコンパクト持続可能性センター」という気候変動に関するシンクタンクを設置。会議場や国連のオフィスなども配置する。国連グローバルコンパクトのパワー副事務局長は、カリフォルニア州やサンフランシスコ市が、これまで持続可能性に向けた取り組みを率先して進めてきた点に触れつつ、国連グローバルコンパクトの持続可能性の中核を確立すべく、サンフランシスコ市と協力していくことを楽しみにしているとコメントしている。