世界気象機関、欧州が2019年2度目の熱波に襲われたと報告
発表日:2019.07.25
世界気象機関(WMO)は、欧州がこの夏2度目となる大規模な熱波に見舞われたと報じた。ピークとなった2019年7月25日には、ベルギー(41.8℃)やドイツ(42.6℃)、ルクセンブルク(40.8℃)、オランダ(40.7℃)で国内最高気温の記録が塗り替えられた。イギリスでも、イングランド南部で38.1℃に達するなど、7月の気温としては国内過去最高を記録した。同年6月28日に国内観測史上最高の46℃を記録したばかりのフランスでも、今回の熱波でパリ市内の観測地点において42.6℃を記録し、1947年7月28日の前回記録(40.4℃)が更新された。熱波に伴い、各国の気象機関が最高レベルの高温警報などを発令する事態となっている。熱波の原因は北アフリカやスペインからの暖気で、この暖気がグリーンランドにも運ばれて融氷が進む、との予測もある。WMO側は、こうした猛烈かつ広範な熱波は人為起源の気候変動の現われだと指摘する。さらに、2019年は観測史上最も高温の年上位5位までに入る、との見通しも示した。
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