欧州化学物質庁、2018年にPIC規則対象の化学物質の輸出量は減少、輸入量は大幅に増加と報告
発表日:2019.12.02
欧州化学物質庁(ECHA)は、有害化学物質の輸出入に関するPIC(事前のかつ情報に基づく同意)規則に基づき、規則が対象とする化学物質の輸出入量の2018年実績を報告した。PIC規則は、附属書I掲載化学物質の輸出入者に対し、毎年3月31日までに前年実績を自国当局に通知するよう義務付けている。輸出量・輸入量ともに最大だったのはベンゼンで、輸出量は前年(2017年)比8万トン増(54%増)、輸入量は前年比20万トン増(82%増)と大幅に増加した。輸出量2位はジクロロエタンで、前年より20万トン以上減少した。3位は塩素酸塩(塩素酸ナトリウム及び塩素酸カルシウム)で、量は変化がなかった。PIC規則対象の化学物質の総輸出量は前年比約12万トンの減少であった。輸入量の多いものは、ベンゼンに続き、2位ジクロロエタン、3位ヒ素化合物及びエチレンオキシドであった。PIC規則対象の化学物質の総輸入量は2017年は前年比30%の減少をみたが、2018年は前年比で82%増加した。増加の主要因はベンゼンである。
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