欧州委員会と欧州投資基金、7500万ユーロの海洋経済投資ファンドを創設
発表日:2020.02.04
欧州委員会と欧州投資基金(EIF)は、ブルーエコノミー(海洋経済)への7500万ユーロの投資ファンドを創設した。海洋経済は、EUが目指す2050年までの炭素中立を達成する上で重要な役割を果たしうる。欧州委員会は、海洋経済分野における萌芽期の事業や中小企業、事業拡大のための投資準備や資金調達を支援する取組を実施しており、オンラインコミュニティーや企業向けの投資準備支援、投資家との建設的対話、イベントなどを促進するプラットフォームを用意している。今回のファンドの他に、革新的で持続可能な製品や技術、サービスを開発・市場化するのを支援するための、欧州海洋漁業基金(EMFF)を通じた中小企業向けの助成金制度もあり、同委員会はこれに対しても追加で4000万ユーロを拠出する。海洋経済分野には、再生可能エネルギーや持続可能な水産物、海洋バイオテクノロジー等の課題解決を手がける多くの有望な萌芽期のベンチャー企業等が参入しており、これらの多くはEUが助成する研究開発プログラムから生まれているという。